インタビュー

Webライターの魅力は誰かの役に立てていると感じるから。子育てママの在宅での働き方とは?

社会復帰を目指す一方で、子育てと仕事の両立に不安を抱えるママたちも多いのではないでしょうか。今回お話を伺ったのは、小学2年生と5歳のお子さんを持つ久野さんです。

久野さんは、フリーランスでWebライターとして活動されています。

そんな久野さんに、子育てをしながらどのように働いているのか、お仕事内容について詳しくお話を伺いました。

出産後は保育士の仕事、現在はWebライター

ー今までのご経歴を教えてください。

私には小学2年生と5歳の子どもがいます。

以前は半導体商社の営業事務として働いていましたが、子どもが生まれたことをきっかけに仕事を辞め、しばらく専業主婦をしていました。

その期間に「小さな子どもがいる生活の中で、役立つかもしれない」と考え、独学で保育士免許を取得し、免許取得後は1年ほど保育士のパートをしていました。

ー出産後、独学で保育士免許を取得されたのですね!現在のお仕事内容を教えてください。

現在Webライターをしており、主にWebサイトの記事作成をしています。
具体的には、結婚相談所の恋愛ブログや主婦向けの情報サイトの記事作成です。

その他にインタビュー音声からの記事化など、幅広いジャンルで記事を書いています。

仕事は同じクライアントさんから継続してお仕事をいただいていますが、過去には単発でお仕事が終わることもありました。

このような場合は、新たな仕事の募集に応募したり、営業活動をおこなったりします。

ー在宅でWebライターをされていますが、労働時間はどのくらいですか?

主に、平日の日中に働いています。
毎朝、5歳の子をこども園に8時半から9時に預けに行くので、働く時間は9時15分から14時までです。

子どもの行事や用事が週に1回程あるので、仕事は週3〜4日程度働いています。ただ納期に追われているときは、子どもが寝た後や土日も作業することもありますね。

Webライターをはじめたきっかけは、在宅で収入を得たいから

ー現在のお仕事をはじめたきっかけを教えてください。

専業主婦のときに自分に収入がない状況だったので、家で仕事をして稼ぎたいと考えたのがきっかけです。

在宅でできる副業を探しはじめ、物販やブログなどで収入を得られることを知りました。私はもともと読書が好きだったので、文章だったら書けると思いブログをはじめたんです。

ブログを開設したときは、書き方など分からないこともありましたが、クラウドソーシングサイト※でブログ記事の書き方を学ぶ機会があり、そこで勉強しました。
ブログ記事を書いていくうちに徐々に楽しくなり、企業の記事作成にも興味を持ちはじめたのです。

その後、Web記事を書く仕事に応募し、今ではWebライターをメインで仕事をしています。

※クラウドソーシングサイトとは、インターネット上で仕事の受注や発注ができるサイトのこと

ーブログからWebライターのお仕事に興味を持たれたのですね。Webライターを始めたときは教材などで勉強されたのですか?

クラウドソーシングサイトでブログの書き方を学び、その後は一緒に学んだ方からオススメされた教材で勉強しました。

Webライターをスタートさせたときは、自分が書いたブログ記事を実績として「こんな記事が書けます」と応募の際に提示していましたね。

はじめは安い単価の仕事からスタートし、実績紹介して良い記事を次の応募で使用することを繰り返しおこなったんです。すると徐々に単価が上がってきました。

またフィードバックを参考にしながら「これはこうやって書くと良いのか」や「この書き方は避けるべきなのか」と学んでいます。

忙しいときは、家族に協力してもらう

ー子育てとお仕事の両立で大変だったことを教えてください。

子育てと仕事の両立で、一番大変だったのは子どもが病気になったときです。
特にパートで働いていたときは、コロナ禍で家族が次々とコロナに感染し、1ヶ月位仕事に行けなかったことがあります。

職場の方は理解があり「全然気にしないで」と言っていただきましたが、人数が多い職場ではなかったので、負担をかけてしまっていると感じていました。

あとパートで休むと収入が途絶えるため、予定していた給料も入ってこず、そこも大変でしたね。

ー仕事を休んで精神的にもお給料の面でも、負担に感じた経験があったのですね。Webライターになって大変だったエピソードはありますか。

Webライターですと納期前に子どもの行事が重なったり、子どもが体調を壊したりすると大変ですね。

「ここで、この仕事をやろう」と計画していた時間にできなくなってしまうので、子どもが寝た後、夜遅くまで作業することもあります。
その際に決めていることは「今日は夜の1時まで」というように、時間を決めて集中して作業することです。

また、どうしても納期に間に合わないときは、土日に夫に子ども達をみてもらい、作業時間を確保します。

ーご家族に協力してもらっているのですね。現在のお仕事でやりがいを感じたことを教えてください。

Webライターの仕事でやりがいを感じることは、やはり自分が書いた記事が検索上位に表示されたときですね。
たくさんの人に読んでもらい、誰かの役に立っているなと思うと充実感があります。

またクライアントさんとのやり取りする際に、感謝の言葉をいただくのも、大きなやりがいとなっていますね。

Webライターの魅力は、誰かの役に立てていると感じるから

ー現在のお仕事の魅力を教えてください。

自分が書いた記事が、多くの人に読んでもらえるのが魅力です。
例えば、私も何か悩みがあるときにインターネットで検索するので、悩みを抱える方の手助けになっていると考えています。

またWebライターの仕事は家でできるため、家事や子育ての合間を利用して仕事を進めることも可能です。

自分のライフスタイルに合わせて仕事ができるので、そこも魅力だと思います。

今後は取材ライターに挑戦したい

ー今後の展望を教えてください。

現在、Webサイトの記事作成において、SEOという検索上位を狙うジャンルで記事執筆しているのですが、今後は取材記事にも挑戦したいです。

取材は、インタビューを通じて人の思いを文章にする点に興味があります。
今、就活生のインタビュー音声をもとに記事を作成しているので、私もこれから仕事に挑戦する就活生や転職する方々にインタビューしたいですね。

あと、旅行や食べ歩きも好きなので、ゆくゆくはお店や人の魅力を紹介する記事も書けたらなと思っています。

ー最後に、社会復帰する子育て中の女性へのメッセージをお願いします。

やはり子育てしながら働くのって、想像以上に大変なこともあると思います。

しかし、興味がある仕事は一度挑戦してみることがおすすめです。実際に働いてみることで、その仕事が自分にあっているかみえてきます。

経験しないと分からないことも多いので、まずは前向きに挑戦してみてください。

ー貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

(取材・文/ 西原依希)

ABOUT ME
西原 依希
ママライター。ワクワクを求め、副業ライターからフリーランスで活動。Webライターでは主にBtoB記事を執筆しています。暮らしは「シンプリスト」で好きなモノに囲まれた暮らし。座右の目は「目の前のことを楽しむ!」です。